じんせいはたからばこ

シンプリスト。大好きなものに囲まれた、宝箱のような人生を送りたいと思っています。

処分した本たちの備忘録。

今はどこを見渡しても、コロナ一色。やることもないのでここぞとばかりに断活を開始しています。

 

僕は読書を生きる指針を与えてくれるものだと考えています。人間の記憶できる限界は新聞の朝刊一日分もないといわれているらしく、本を手放せば知識も忘れていきそうなので、備忘録ということで彼らの記録を残したいと思います。

 

・勉強の哲学

千葉哲也

 

東大卒のチャラ男哲学者千葉先生の有名作。勉強とは馬鹿になることである、というキャッチーな主張がひときわ目を引く。というのは、今まで知らなかった知識=専門用語を扱うようになるということは、それを知らない者たちから見ると気取ったバカっぽく見える、ということである。今まで自分が身を置いていなかった世界に移ること・・これは暇と退屈の倫理学(私が人生で大きな影響を受けた本)の環の移動という観念に近い気がする・・が勉強するということである。

 

・独学の技法

山口周

 

有名コンサルタントの名作。これまでの独学本を、インプットのみに偏った本質を理解していないものとしてこき下ろす。独学をシステムとして捉え、4つのモジュール 戦略、インプット、抽象化・構造化、ストック として理解する。これは使える、と思ったものを少々。

戦略…テーマとジャンルをクロスオーバーさせることが重要である。つまり、「組織」「権力」を知るために、組織論とリーダーシップ論を読むのではなく、「組織における権力構造」というテーマで、歴史や政治、映画、動物学の本を読むのである。

また、抽象化・構造化については、前田氏のメモの魔力に書かれていた主張に似ている。

また、ストックには、本から得られた情報を絞り、それぞれを 事実、示唆、行動にわけて記録する。

 

帰国子女という日本人

品川亮

 

帰国子女で雑誌編集者の品川氏による書作。私個人も帰国子女なので、帰国子女性の理解のために書いた。帰国子女について扱った書作は多くはないが、有名なのはサード・カルチャー・キッズだろうか。こちらも参照したい。

 

・最後はなぜかうまくいくイタリア人

宮嶋勲

 

マイペースなのに日本人と時間当たりの生産性が同じなイタリア人。基本はのんびりはたらいているが、いざというときの集中力は凄まじく、予定調和でハプニングに弱い日本人とは真逆である。ようは社会全体が火事場の馬鹿力で持っているようなものなので、当たり前にそんなことができてしまうわけだ。

 

・超時間術

DaiGo

ダイゴ先生の名作。時間がない原因は物理的要因ではなく、時間汚染という心理的な錯誤によるものであるという主張である。具体的な解決策はむしろ同著者の超集中力のほうが良いかも。

 

BRUTUS あんこ好き

BRUTUSのあんこ特集。渋谷慶一郎のおすすめが乗っていたり、銀座の空也の最中が異常な人気だったりと、得るものが多い一冊。

 

・不合理ゆえに我信ず

埴谷雄高

 

天才作家埴谷のなかで最も読みやすい一冊。

薔薇、屈辱、自同律 つづめて云えば俺はこれだけ。

はあまりにも有名。男の人生とはまさしくこれだけである。

 

・4時間半熟睡法

遠藤拓郎

睡眠専門家遠藤先生の著作。平日は4時間半睡眠で乗り切り、土日それぞれを6時間、7時間半睡眠で乗り越えようという主張。短眠法のなかではかなり現実的な本。

 

・LIFE PACKING

高城剛

 

世ににぎわせたハイパーメディアクリエイター高城氏の著作。20Lにも満たないバックパックに2週間分の荷物を詰め込み、世界中を旅してまわるという嘘か本当かわからない氏の所持本を紹介する一冊。ミニマリズムに傾倒し始めたころ購入した本で、ガジェット好きにはたまらない構成になっている。20万円もする放射能を完全除去する浄水器や、琵琶の葉を媒介してお灸を行う持ち運び電気式お灸マシンなど怪しさ前回であるが、世の中をフラットにとっらえる氏のこだわりが詰まった一冊。アマゾン電子書籍でも見れるし、高城フォロワーたちが同一のコンセプトで自費出版していることもあり、今回手放すことに。なお2.1と題する続編もあり。

 

・さよならのあとで

ヘンリー・スコット・ホランド

海外の詩人の作。本編は短いが、死生観がすごく共感できたので購入。要は俺が死んでも気まずい、はれ物に触る感じにするのはやめてくれよという叫び。アフリカのある地域では葬式の場で目貸し込んだ大人たちが楽器やらでどんちゃん騒ぎ、にぎやかに送り出してやろうぜ、という文化があるらしく、そちらもうらやましい。

 

・知の編集術、知の編集工学

松岡正剛

二冊まとめて。現代日本最高クラスの知の巨人の代表作。本を読みまくった結果、世界のほとんどを理解してしまったとんでもない人。図書館のじゃyンるわけみたいな感じでこの世の事象をマッピング化して頭に入れているらしく、日本神話から最新の理論物理学までをシームレスに語れてしまう氏の情報感、世界観をうかがい知ることができる。同著者の擬も必見。

 

・人類と建築の歴史

藤森照信

藤森せんせの著作。古来土信仰のあった人類が太陽信仰へと発展すると同時に、竪穴式住居から高床式倉庫へ姿を変えた、など大学教授らしい目覚ましい目の付け所で書かれている。また日本や東南アジアの建築は横に長く、西洋は縦に長い。これらの違いを天候による合理的な目的があると指摘するなど興味深い一冊。

 

・予想通りに不合理

ダン・アリエリー

 

人間は合理的に動くものではない。不合理に満ちている、とヒューマニズム至上主義に真っ向から石を投げつける著作。名作である。人間の行動は必ずしも合理的ではない、心理学的な観点からにても面白い。

 

・とるにたらないものもの

江国香織

著者の、ちょっとしたものへの愛が感じられる一冊。半ミニマリズム的ではあるものの、こちらの世界にもあこがれる。

 

・泣く大人

同著者の作品、もっともすきなエッセイの一つ。江國香織が好きな理由は、どことなくアメリカ主義的な、湿気の大すぎない適度な距離感からの視点が感じられるからだと思う。

 

・モードの迷宮

鷲田清一

現代服飾論の第一人者。内容は比較的難解。服飾の本質を論じた一冊。

 

・人はなぜ物語を求めるのか

千野帽子

人間は物語でしか物事を理解できない、という考えに至ったことがあって、検証のため購入した一冊。もう少し深いところへ施策が欲しかった。僕が求めているのは進化心理学的なアプローチのほうかもしれない。

 

・モレルの発明

アドルフォ・ビヲイ・かさーれす

ボルヘスと並ぶ中南米の名作家。逃亡者である主人公が逃げ込んだ島で、自分を無視し続ける島民たちが、じつは映像で記録された虚像であったことを突き止めるミステリめいた一冊。黒沢清ダゲレオタイプの女に通じる感覚がある。西郷隆盛も、写真を撮られれば魂が抜かれるといいカメラを極端に嫌ったそうだし、鏡もどこか恐ろしい文脈で語られることもあるように、自分でない自分を見つめるということはどこか本能的な恐怖を感じるのかもしれない。

 

・HER

ヤマシタトモコ

少女漫画的な。主人公のボブカットや探れ美人、俺は好きだしタイプだよ。

 

・世界15大哲学

哲学の基本書。

 

・脳が壊れた

 

・トヨトミの野望

 

・神様のボート、ウエハースの椅子、スイートリトルライズ、東京タワー、すみれの花の砂糖漬け