本たちの備忘録 つづき
前回、一部漏れがあったので追記します。疲れすぎていてわかっていたけどあきらめたのだ。
存在の耐えられない軽さ ミラン・クンデラ
短歌があるじゃないか
前回の更新から45日もたっていて驚く。時間が過ぎ去るのは早い。あとこの間にブラインドタッチをプチマスターした。打鍵にかかる時間が圧倒的に少ない。
それはさておき書籍の備忘録である。
スローリーディング
人気作家平野啓一郎の読書ノウハウ本。一時期ノウハウ本には凝っていて集めてたんだけどいい加減処分する。
趣旨は速読が世間が流行っているけどいいもんじゃねーぞって感じ。
この本を読むのは二回目で、本の趣旨が、本は何回も読んでこそ味わい深くその本質を理解できるってのが趣旨だから、完全日本の趣旨とそぐわないんだけど、俺は何度も同じ本を読み貸すなんてことはほとんどしないから問題ない。というかできない。
そんな中でも心に残る箇所はあるから、ここに残す。
本を処分するだけだと俺の小さい脳みそじゃ一度読んだくらいじゃ頭に入らないし、それです恬淡じゃお金がもったいないって貧乏精神で書いてる。そうでもしないと捨てられないし。
長くなったけど以下本文。
・速読はいいように見えて危険である。否定語の「ない」を読み飛ばすだけで全く違った意味となり、誤読が増える。結果として、作者の意図しない形で気づきがあるのは同じ誤読でも、いい結果をもたらすが、ケアレスミスによる誤読は避けるべきだ。
・作者の助詞、助動詞の使い方に目を向ける。店舗やリズムもここにかなり依存する。
・辞書癖をつける。意外と意味が分からない単語は多いもの。外国語だとしょっちゅう辞書を引くのに日本語だと引かないがち。
・作者の意図していることを正確に読み取ることだけが読書ではない。
・黙読により、言葉に出して読みづらい性的表現が自由に表現でき表現の幅が広がった。音読だと、テンポよく発音することでわかったと思い込みがち。黙読しよう
・外国人外国語に話すつもりで本を読んだ感想、内容を説明しよう。日本語は主語の省略など曖昧でも通じるが外国語は論理構造が明確なのでそうはいかない。
・高瀬舟で兄弟を安楽しさせるシーン。部屋の中で二人きりだったところに老婆がやってくるシーンは、問題が私的領域から公的領域へと移行してゆく過程をこれ以上なく巧みに表現している。